ずっと考えていたんだけれど分からないこと

明日は明日の風が吹く−heartbreaking:妊婦が生まれるギリギリまで会社に勤務すると周囲の同僚が迷惑する


この元記事も読みながら思ったこと。いろいろ考えても結論は出なかったんだけれど。


私にはどちらの文章も違和感があって、それは育ってきた環境とか職場環境の違いなのかなと思っていました。母が三人の子どもを産みながらずっと働いてきたことや、就職したのが「女性の多い職場」だったということが関係しているのかなと。


私自身は妊娠の経験はないし、その辺は何とも言えないのだけれど…。それでも成長していく過程での最初のモデルは母だったので、妊娠しても子どもを産んでも働くのは当たり前という考えがあったとは思う。そして職業選択の際に妊娠・出産しても続けることができる仕事を、という考えもあったと思います。


病院というのは女性が多い職場で、妊娠・出産等の問題は避けて通れない。労働内容も過酷な方だと思う。そして、今はかなり恵まれた職場もあるのだけれど、最初から「恵まれた職場環境」だったわけではないということは何となく聞いている。ニッパチ闘争(夜勤は二人、月に八日以内)は私にとっては「言葉は知っている」くらいのもので、本当はそれではダメなんだろうなと思うのだけれど。


私が勤めていたところは、わりと年齢層が幅広くて子どもがいる人も多い職場だった。妊娠しても、それは「おめでたい」ことだったし、夜勤免除や身体的負担が軽い部署に移ることも珍しいことではなかった。妊娠初期に切迫流産で病休を取る人が出るということも、よくあったけれど。でも、そのことに対して当人に文句を言うよりは、看護師長に言う人の方が多かったかな。「人を増やしてくれ」とか「産休代理の人を入れてくれ」とか。


病院側にしてみれば、妊娠や出産でいちいち離職されていては困るというのもあるのかなと思う。雇う側と雇われる側の利害関係の一致と言えばよいのかな。


あと「既婚者が多い職場は働きやすい」という認識があって、それは就職して確かにそうだなと思った。仕事も大切なんだけれど、家庭も大切という意識が自然にある感じ。それから妊娠しても働きやすい職場というのは、そうじゃない人にとっても働きやすい職場だと思う。病気をしても休みやすかったりとか、生理休暇を取りやすかったりとか。


でも、自分がいた職場が特殊で、他の職場は妊娠した女性に対して厳しいのかなと思ったり。それは何だかよく分からない。最初に感じた違和感というのは、多分「個人の努力」にかかっているような気がしたからだと思う。そうじゃなくて、それは職場の体制の問題もあるんじゃないかなと思ったんだけれど。やっぱり甘いのかな。う〜ん…。