10代バトン

S嬢さんのところから拾ってきました。
3つあったのですが、一番興味があったのがこのバトンだったので答えてみます。


1. 10代のときまでに影響を受けたと思われる児童書
モモちゃんとアカネちゃんの本(1)ちいさいモモちゃん (児童文学創作シリーズ)」シリーズ
今、欲しくてたまらない本です。新書版もあるようですが、私が欲しいのは単行本。モモちゃんのお母さんは「働くお母さん」ということで、何だか親近感があったのかな?と思います。

あとこれは本ではないのですが、「母と子と童話集」とか何とかいう名前のカセットテープが家にありました。私たちきょうだいは「お話テープ」と言っていました。語りは、眞理ヨシコ吉行和子、中村メイ子、等々の方たちだったと思います。
印象に残っているお話は「パンを踏んだ娘」「赤い靴」かな。パンを踏んだ娘は沼の中に沈み、お葬式に赤い靴を履いていった少女は最後は首切り役人に足首を切ってもらう。何だか哀しいお話だなと思った。パンを踏んだり、お葬式に赤い靴を履いていくことは、確かに「悪いこと」なのだけれど、そこまでして罪を償わなくてはいけないのかなと思ったのを覚えています。


2. 10代のときに影響を受けたと思われる書籍
若草物語」ルイザ・メイ・オルコット
初めて読んだのは、小学校の高学年くらいだったと思います。いろんな人が訳しているようですが、私が読んだのは多分、松本恵子訳のもので単行本だったと思います。「虚栄心」「自尊心」等々、私には聞き慣れない言葉が数多く出てきました。本の後ろに脚注がついていて、それを確認しながら読んでいたと思います。
中学生のときの夏休みの宿題の読書感想文、三年間とも「若草物語」について書いた変な奴です。一回ごとにテーマを変えて書きました。しかし何を書いたかは、もう覚えていません。多分、最後は「自立していく少女たち」というようなテーマだったと思います。
四姉妹の中で、私が好きだったのは三女のベスですね。学校に行けないほど内向的な少女なんですが、「小さな空想の世界は友だちでにぎわされていた」という文章があって、彼女は自分なりの世界を持っていて、それが彼女を現実に立ち向かわせる力の一つになっていたんじゃないかなあと今になって思います。


3. 10代のときに影響を受けたと思われる音楽
ドビュッシーの「アラベスク 1番」
ピアノを習っていたんですが、高校入学した頃に何となくレッスンに行かなくなってしまいました。そのときにピアノの先生が「ののかちゃん、発表会に出たいなら今がタイムリミットよ」と言われて、また行くようになったのですが、そのときに先生が選んでくれた曲が「アラベスク」。つまんなかったんです、それまで弾いていた曲が。この曲は何だか自由に弾けた。多分、この頃から音楽で表現する、ということが楽しくなったんだと思います。

谷山浩子もうひとりのアリス
高校のときに友だちに貸してもらいました。このアルバムの中の「不思議なアリス」という曲の中に「私はアリス 不思議なアリス いま15歳」というフレーズがあります。ちょうどこの曲を知ったのが15歳のときで、何となく15歳までは「少女」でいてもいいんだ、なんてことを思っていました。幼いといえば幼いんですが、16歳の誕生日を迎えたときに、「私はもう少女じゃなくなるんだな」と思ったような気がします。


4. 10代のときに影響を受けたと思われる人物
これは〜もう〜「両親」です。特に「母親」。当時はあまり自覚はなかったんですが、ものすごい影響を受けたと思います。良くも悪くも。
高校を卒業して、親元を離れてからは「ちはるちゃん」です。10代の終わりになりますが。ちはるちゃんとその周囲にいた人たちと、お酒飲みながら(私は、あまり飲めないのですが)朝まで語るなんてことをよくしていました。テーマはですね「自己犠牲」についてとか「化粧は必要なのか」とか、そんな感じ。バカ話や恋愛話も、もちろん。
ちはるちゃんが歌う、中島みゆきの「あの娘」は、超かっこよかったです。
あと私は基本的にタバコが苦手なのですが、ちはるちゃんのタバコの吸い方というのは、かっこよかったなあと思います。人前では吸わない。「あれ、どっか行ったな」と思ったら一人で吸っているんですが、それがものすごくかっこよかった。


という訳で、バトンに名を借りた「自分語り」になってしまいました。何だかいろんなことを思い出してしまって、削るのが大変でした。(これでも削った方なんです)でも、楽しかったです〜。バトンを作ってくださったS嬢さん、ありがとうございました。