「初めての心療内科」コメント欄から

明けぬ夜の夢:★8 初めての心療内科

この記事に頂いたコメントから思い出したことなどを。私は今の医学界というものがよく分からないので、誤解や思い込みが多々あるとは思いますが。

精神科病棟というところ

ちょっと記憶が定かではないのだけれど、大学病院の精神科病棟の公衆電話の横の壁には、精神保健センターと人権擁護委員会の電話番号が明記してあったと思う。
「入院中の処遇について納得がいかない場合は、都道府県(だったかな?)に対して処遇の改善を求めることができます」とか何とかという文章も書いてあった。
最初その掲示を見てぱっと思ったのが「やばいところに入ったんじゃないか」ということ。実際は、そんな「やばいところ」ではなかったのだけれど。
その前に入院した精神病院の方がよっぽど、やばかったと思う。あの病院の処遇というのは、けっこうひどいもので、何となく「夜と霧」を思い出してしまう。当時、私は「あそこでは人間扱いされなかった」と言っていたことが、この間判明。(本人は覚えていなかった)県内でも評判が良くない病院だったので、全ての精神病院がひどいというわけではないと思うし、むしろ最近は良い病院が増えているみたいだけれど。

文系VS理系

何となくなのだけれど、心療内科は文系ぽくて精神科は理系ぽいなという感じがする。精神科でも心理療法を重んじる医師はいるけれど。どちらかというと今の精神科の治療は薬物療法が中心で、そのメカニズムを解明しようと躍起になっている感じがする。
他の科だと数値や画像など、目に見える根拠がちゃんと提示できるんだけれど、精神科はなかなかそうはいかないし。脳を開けるわけにもいかないしなあ。
医学って、結局科学的に証明できないとなかなか認められないような雰囲気があるような気がするのだけれど、その中で心療内科というのは特殊だなあといつも思う。

夫は「何かあるとエビデンスエビデンスと言われる」といつもぼやいていた。根拠に基づいた医療というのは確かに大切なのだろうけれど、根拠が完全ではなくても可能性があるなら試したいと思う人だっているんじゃないかと思う。


参考リンク
Wikipedia 根拠に基づいた医療
がん医療Webセミナー:科学と倫理のバランス