名前の問題なのかな

heartbreaking:ゆがんだはしごという名を捨てます。

ものすごーく的外れなことを書くかもしれませんが。
私がこの記事で印象に残った部分があって

性的被害者をなぶるような言葉を平気で綴れるような人間を、はてブの住人皆が支持している。俺はそいつらも含めて、加害者のように感じさえした。


ここで、hashigotanが問題にしている言葉は、大多数の人にとっては不快な表現ではないと思う。なので、laddertothemoonさんの表現に問題があったとは思いません。私はladdertothemoonさんは、ブログ名を変える必要もなかったんじゃないかなとも思います。


性的被害を受けた人は、いろんな言葉が引き金となってフラッシュバックを起こす。被害に関係のある物や風景や言葉や音など、ちょっとしたことがきっかけで被害当時の記憶がよみがえる。被害を受けたことのない人にとっては「何故、こんなことがきっかけになるの?」というようなことで。でも普通に生活していれば、そういう引き金になるようなものを避けるのは、とても難しいことだと思う。性的被害を受けた人が生きていくということは、そういう外部からの刺激に常に耐えていくということなのかなと思う。

自分の辛い記憶をよみがえらせるような言葉を発した人を、憎むという感情は抑えようのないものだし、その周辺にいる人まで「加害者のように感じさえした」というのは、やや飛躍しているかなとも思ったのだけれど、分からないでもないかなと思う。

ただ、そういう言葉を発することが悪いことなのかというと、そうではないと思う。hashigotanも「悪い」とは書いていない。「嫌いだ」と書いているだけだし。苦痛なんだ、辛いんだ、そういうことを言いたかっただけなんじゃないかと思う。


けれど言われた方にしてみれば、これは理不尽な話だと思う。「いいがかり」に近いものがあると思う。私だったらまず怒ります。これが例えば、「被害を受ける方も悪い」なんていう、いわゆる性的被害に対する偏見に当たるような言葉であれば事情は違ってくるのだけれど、今回はそうではなかった。


この記事に対するladdertothemoonさんの「hashigotanへ」という文章は、とても正直である意味冷静で、私は好きです。相手が性的被害を受けたということに対して過剰に同情するわけでもなく、かと言って揶揄するわけでもなく、怒りをきちんと表現し、自分の中にある矛盾を見ようとしている。そういう風に私には思えました。

hashigotanには、このように分からないなりにきちんと返事を返してくれる人を、大切にしてほしいと思う。まあ私の勝手な願いなんですが。