女らしいって?

私はけっこう同性からも女らしいという風に言われるのだけれど、それは一体どういうことを指しているのかなと思うことがある。料理が上手なわけでもなく、家庭的なわけでもない。そして、この間も言われた「車を運転するようには見えません」というのは、どういうことなんでしょう。なかなか開かないビンの蓋を開けただけで、びっくりされるのは、どういうことなんでしょう。
そういえば「あなたは何もできないお嬢ちゃんに見える」と面と向かって言われたこともある。そういうわけなので、どうも私は「女らしい=人の手を借りないと何もできない」という歪んだ考えが頭に浮かんでしまう。
私は女に生まれて良かったとは思うのだけれど、同時に劣等感も持っている。特に私の父は昔から「女は〜だ」ということを、よく言う人だった。


そういうことが関係しているのかどうか分からないけれど、私は「男らしさみたいなもの」を全面に出している人が、どうも苦手。高校入試のときに「女子高に行きたい」と駄々をこね、「私は一生結婚しません。修道女になります」なんてことを真顔で言っていたこともある。実は街を歩いていても、ステキな女の人に目がいってしまう。


結局、高校は共学だったのだけれど、看護短大は80人全員が女だったし、病院というところも女性が圧倒的に多い職場だったので、まあいわゆる男社会での苦労はしたことがない。でも、そういう職場が多分、向いているんだろうなとは思いますが。で、女性の職場というと陰湿な感じのところだろうと思う人もいるかもしれないけれど、最初の職場に限って言えば、実にさばさばした人が多いところだったと思う。何せ忙しいので、遠まわしに物を言っている暇はないし、会議にしても率直な意見が出るところだった。
実は、その後勤めた小学校の方が、私はやりにくかったです。何だったのだろう、あの独特の雰囲気は。一番、頭にきたのは、職員会議の時に私が計画案を出して、意見を求めたところ何も言われず、後からグチグチ言われたことだ。私は全くの新人で、初めての行事だったので、言って欲しかったんですけれどね。
そのうち、やり方も覚えて根回しなんてことも考えるようになったのだけれど。でも子どもと接するのは好きだった。本当に生意気で、どうにもならんような子でも、小学生のうちはやっぱり可愛い。どっちが先生なのか子どもなのか分からないなんてことも、よく言われたけれど。